※本記事は2026年7月13日時点の公式情報をもとに作成しています。キャンペーンの応募条件や対象期間は変更される可能性があるため、申込前に必ず公式サイトをご確認ください。
「海外旅行に行きたい。でも、パスポート代も航空券代も高い……」
そんな人に、2026年夏は少し追い風が吹いています。
2026年7月1日以降の申請分から、日本のパスポート手数料が大幅に引き下げられました。18歳以上の10年旅券なら、電子申請・窓口申請ともに従来より7,000円安くなっています。
さらにANAは国際線往復航空券が合計60名に当たるキャンペーン、JALは最大15万マイルが当たるキャンペーンを実施しています。
ただし、「安くなったから、来週の旅行にも間に合う」と考えるのは危険です。外務省は、申請集中により交付まで3週間から1か月程度かかる可能性があると案内しています。
この記事では、パスポート手数料の変更点、ANA・JALキャンペーンの違い、応募前の注意点を初心者向けに整理します。
まず結論:2026年夏にやることは3つ
1. パスポートの有効期限と残存期間を確認する
2. 新規申請・更新が必要なら、旅行日から逆算して早めに申請する
3. ANAとJALのキャンペーンは、条件が合えば両方確認する
今回のキャンペーンは「応募すれば必ず旅行が安くなる」ものではありません。しかし、パスポートを作る予定があった人にとっては、手数料引き下げと航空会社のキャンペーンが重なる珍しいタイミングです。
2026年7月からパスポートはいくらになった?
外務省によると、新しい手数料は2026年7月1日午前0時以降の申請受理分から適用されています。
18歳以上の10年旅券
| 申請方法 | 6月30日まで | 7月1日以降 | 値下げ額 |
|---|---|---|---|
| 電子申請 | 15,900円 | 8,900円 | 7,000円 |
| 窓口申請 | 16,300円 | 9,300円 | 7,000円 |
電子申請なら8,900円、窓口申請なら9,300円です。夫婦2人で10年旅券を作る場合、従来と比べて合計14,000円の負担減になります。
14,000円あれば、空港までの交通費や現地での食事代に回せます。旅好きにはうれしい変更です。パスポートが安くなっただけでビジネスクラスにはなりませんが、旅のスタート地点は確実に軽くなりました。
18歳以上の5年旅券は廃止
今回の制度変更では、18歳以上が選べた5年旅券が廃止されました。成人の新規申請では原則として10年旅券を選ぶことになります。
18歳未満の5年旅券
12歳以上18歳未満の5年旅券は、電子申請4,400円、窓口申請4,800円です。従来より6,500円安くなりました。
12歳未満についても1,500円の値下げです。家族旅行では人数分の手数料が必要になるため、負担軽減の効果が大きくなります。
電子申請と窓口申請、どちらがお得?
金額だけなら電子申請が400円安くなっています。
国内からの電子申請には、マイナンバーカード、対応するスマートフォン、マイナポータルを使用します。申請内容に修正が必要な場合は、申請者の対応が終わるまで審査が止まるため、通知の見落としには注意が必要です。
一方、スマートフォン操作が苦手な人や、申請内容を窓口で確認しながら進めたい人は、400円の差だけで無理に電子申請を選ぶ必要はありません。
大切なのは、安さだけでなく、間違いなく申請を完了できる方法を選ぶことです。
最大の注意点:交付まで約1か月かかる可能性
外務省は、7月1日以降の申請増加により、国内では申請受理から交付まで3週間から1か月程度かかる可能性があると案内しています。通常は約2週間ですが、2026年7月は通常どおりとは限りません。
海外旅行では、渡航先によって「入国時にパスポートの残存有効期間が6か月以上必要」などの条件があります。航空券を予約する前に、次の3点を確認しましょう。
- パスポートの有効期限
- 渡航先が求める残存有効期間
- 申請先の実際の交付予定日
「航空券は取れた。ホテルも取れた。パスポートだけ来ない」は、笑い話にしづらい旅の三段落ちです。
交付予定日は、申請先の都道府県旅券事務所や外務省の「パスけん」で確認できます。
ANA:国際線往復航空券が合計60名に当たる
ANAの「海外旅行応援キャンペーン」では、有効なパスポート情報とともに応募した人の中から、合計60名に日本発国際線エコノミークラス往復航空券が当たります。
キャンペーンは3期に分かれ、各期20名が当選します。
第1期の主な条件
- 申込期間:2026年7月1日10時~9月23日23時59分
- 対象搭乗期間:2026年12月1日~2027年3月31日
- 当選人数:20名
- 対象路線:成田―ホノルル、シンガポール、バンコク、香港
- 対象:有効なパスポートを持ち、キャンペーンに応募した人
第1期には年末年始などの搭乗不可期間があります。また、当選するのは航空券であり、旅先のホテル代、現地交通費、空港諸税などまで無料になるとは限りません。
「往復航空券が当たったから、財布を家に置いてホノルルへ」はできません。賞品に含まれるものと含まれないものを、当選案内で確認する必要があります。
ANAキャンペーンが向いている人
- 有効なパスポートをすでに持っている
- 対象都市に行きたい
- 対象搭乗期間に休みを取れる
- 当選後にホテルや現地費用を負担できる
パスポートを申請しただけでは応募条件を満たさない可能性があります。応募時に有効なパスポート情報が必要なので、交付を受けてから応募期限までに登録できるか確認しましょう。
JAL:総額570万マイル、最大15万マイル
JALの「もっと!海外へ」キャンペーンでは、JMB日本地区会員を対象に、抽選で合計66名に総額570万マイルがプレゼントされます。
賞品
- 第1弾A賞:15万マイル、3名
- 第1弾B賞:8万マイル、30名
- 第2弾A賞:15万マイル、3名
- 第2弾B賞:8万マイル、30名
応募期間
- 第1弾:2026年6月30日~9月30日
- 第2弾:2026年10月1日~2027年1月5日
ANAが「対象路線の往復航空券」なのに対し、JALは「マイル」が賞品です。マイルは特典航空券などに使えますが、希望便の空席状況や必要マイル数、税金・燃油特別付加運賃等の扱いを確認する必要があります。
JALには家族向けグアム施策も
JALはグアム線就航55周年に合わせ、「キッズ55グアム割」も販売しています。旅行開始日の年齢が2~11歳の小児を対象に、燃油特別付加運賃などを除いたベース運賃を55%割り引くものです。販売期間は2026年7月1日~8月31日、対象旅行開始日は2026年7月1日~12月24日です。
燃油特別付加運賃、航空保険特別料金、旅客施設使用料などは割引対象外です。「ベース運賃55%引き」と「航空券の支払総額や旅行総額が55%引き」は同じではありません。
家族旅行では、大人と子どもの航空券、ホテル、空港諸税、現地交通費を合計して比較しましょう。
ANAとJAL、どちらに応募するべき?
| 比較項目 | ANA | JAL |
|---|---|---|
| 主な賞品 | 対象路線の国際線往復航空券 | 最大15万マイル |
| 当選人数 | 合計60名 | 合計66名 |
| 特徴 | 行き先と搭乗期間が明確 | マイルとして使い道を考えられる |
| 主な条件 | 有効なパスポート情報 | JMB日本地区会員・エントリー |
| 向く人 | 対象4都市へ行きたい人 | JALマイルを活用したい人 |
条件を満たすなら、ANAかJALの一方に絞る必要はありません。規約上の制限を確認したうえで、それぞれ応募を検討できます。
ただし、キャンペーンを理由に不要なカードを作ったり、予定のない高額決済をしたりするのは本末転倒です。抽選は「当たればうれしいおまけ」と考え、旅行計画は当選しなくても成り立つ予算で組みましょう。
クレジットカード旅ブログとして確認したい5項目
航空券やツアーをカード決済する前に、次の点を確認してください。
1. 海外事務手数料
海外でカードを使う場合、国際ブランドの換算レートとは別に海外事務手数料がかかることがあります。ポイント還元率だけでなく、手数料を差し引いた実質負担で比較します。
2. 旅行保険は自動付帯か利用付帯か
利用付帯の場合、対象となる旅行代金や公共交通機関の料金を、そのカードで事前に支払う必要があります。カードを財布に入れているだけでは補償されない場合があります。
3. 病気・けがの治療費用
「死亡・後遺障害1億円」という見出しだけで判断せず、海外で利用する可能性が高い傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用を確認します。
4. 航空便遅延・手荷物遅延
欠航や乗り継ぎ遅延、預け荷物の到着遅れが補償対象になるか確認します。補償には利用条件、待ち時間、上限額があります。
5. 家族の補償
家族カード会員やカードを持てない子どもが補償対象になるかは、カードによって異なります。家族特約の有無を確認しましょう。
初心者向け・海外旅行準備チェックリスト
- パスポートの有効期限を確認した
- 渡航先の残存有効期間を確認した
- 交付予定日を確認した
- 航空券の変更・取消条件を確認した
- 空港諸税や燃油特別付加運賃を含む総額を確認した
- ホテルと現地交通費を予算に入れた
- クレジットカード付帯保険の条件を確認した
- カード会社の緊急連絡先を控えた
- 海外安全情報と入国条件を公式サイトで確認した
- キャンペーンへエントリーした
ケース別:今回の制度をどう使う?
ケース1:夫婦で初めて海外旅行へ行く
夫婦2人が18歳以上で、それぞれ10年旅券を電子申請する場合、新しい手数料は合計17,800円です。改定前の合計31,800円と比べると、14,000円安くなります。
ただし、パスポートが交付される前に変更不可の航空券を購入するのは慎重に考えたいところです。先に旅行候補日と渡航先を決め、申請先の交付見込みを確認。その後、パスポート情報の入力期限や変更条件を航空会社で確認してから予約します。
ANAの対象4都市へ冬から春に行きたいなら、交付後に第1期キャンペーンへ応募する流れが考えられます。JMB会員ならJALのマイル抽選も確認できます。
ケース2:子どもとグアムへ行く
家族旅行では、パスポート手数料の値下げに加え、JALのキッズ55グアム割が候補になります。
ここで比較するのは「小児航空券額」だけではありません。
- 大人の航空券
- 子どもの航空券
- 燃油特別付加運賃
- 空港諸税
- ホテル代
- 空港とホテル間の移動
- 海外旅行保険
- 現地での食事とアクティビティ
これらを含む家族全体の総額で、通常運賃、セール、ツアー商品を比較します。55%という大きな数字は目を引きますが、対象部分を確認してこそ本当の節約になります。
ケース3:有効なパスポートをすでに持っている
有効なパスポートがあり、残存期間にも問題がない人は、今回の値下げを利用する必要はありません。期限前にわざわざ作り直すと、残っていた有効期間を無駄にする可能性があります。
一方、ANAキャンペーンは有効なパスポート情報が応募条件なので、すでに持っている人はすぐに対象条件を確認できます。JALのキャンペーンもJMB会員登録とエントリー条件を確認しましょう。
ケース4:夏休みにすぐ海外へ行きたい
2026年7月に新規申請して、同じ7月中に出発する計画は、交付の混雑状況によっては間に合わない可能性があります。
申請前に、旅行予定日を申請窓口へ伝えて確実な交付を約束してもらえるとは限りません。まず申請先が案内する日数を確認し、パスポート交付前の航空券購入には変更・取消リスクがあると考えましょう。
よくある質問
Q1. 6月に申請して、7月に受け取った場合も新料金ですか?
新料金は受取日ではなく、申請が受理された日時で決まります。2026年6月30日までに受理された申請は、7月以降に受け取っても原則として改定前の手数料です。
Q2. 電子申請なら早く受け取れますか?
電子申請だから必ず窓口申請より早いとは限りません。外務省は、7月1日以降は電子・窓口のどちらも3週間から1か月程度かかる可能性があるとしています。補正依頼への対応が遅れると、その間は審査が中断します。
Q3. パスポートを申請すればANAに応募できますか?
ANA公式では、有効なパスポート情報とともに応募することが条件です。申請受付票だけで応募できるとは限りません。交付後、応募期限内に必要情報を登録できるか確認してください。
Q4. ANAの当選航空券は好きな都市に使えますか?
第1期は成田―ホノルル、シンガポール、バンコク、香港の対象路線が示されています。対象クラス、搭乗期間、搭乗不可日も決められています。自由に全路線から選べる航空券ではありません。
Q5. JALの15万マイルは全員にもらえますか?
いいえ。抽選のA賞です。第1弾と第2弾で各3名、合計6名です。8万マイルのB賞は各30名、合計60名です。「最大15万マイル」と「全員15万マイル」は大きく違います。
Q6. マイルだけで海外旅行の全費用を払えますか?
特典航空券に交換できても、税金、空港使用料、燃油特別付加運賃などが別途必要になる場合があります。ホテルや現地交通費も原則として別です。必要マイル数と現金負担を両方確認します。
Q7. キャンペーン応募にクレジットカードは必要ですか?
ANA・JALの今回の企画については、それぞれの公式条件を確認してください。航空会社のマイレージ会員登録と、クレジット機能付き航空系カードの保有は同じではありません。カード入会が明記されていない企画へ、慌ててカードを申し込む必要はありません。
Q8. どのカードで航空券を払うのがお得ですか?
一律の正解はありません。ポイント・マイル還元、旅行保険の利用付帯条件、航空便遅延補償、キャンセル補償、年会費を比較します。すでに持っているカードの補償内容を確認したうえで、足りない部分だけを補う方が無理のない選び方です。
失敗しないための「予約する順番」
初めての海外旅行なら、次の順番が安全です。
1. パスポートの有効期限と残存期間を確認
2. 必要なら早めに申請
3. 渡航先の入国条件と安全情報を確認
4. 交付見込みと航空券のパスポート情報入力期限を確認
5. 航空券・ツアーの総額と取消条件を比較
6. 決済カードの旅行保険を確認
7. 予約後、ANA・JALなど対象キャンペーンへエントリー
8. 出発前に運航状況と現地情報を再確認
キャンペーンのエントリーは忘れやすいため、予約直後に確認するのがおすすめです。ただし、キャンペーンによって「エントリー前の購入も対象」「エントリー後の購入だけ対象」など条件が違います。必ず個別規約を読みましょう。
まとめ
2026年7月1日以降、18歳以上の10年旅券は電子申請8,900円、窓口申請9,300円となり、従来より7,000円安くなりました。
同時期に、ANAは合計60名への国際線往復航空券、JALは合計66名への最大15万マイルという海外旅行キャンペーンを展開しています。
一方、パスポート交付には3週間から1か月程度かかる可能性があります。キャンペーンの見出しだけで急いで航空券を購入せず、パスポート、応募条件、搭乗期間、旅行総額を順番に確認することが大切です。
安くなった7,000円は、旅の入口を広げてくれます。でも、本当に旅をお得にするのは「手数料の安さ」だけではなく、条件を読んで総額で判断する力です。
使用した一次資料
- 外務省「旅券手数料改定 関連情報」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/pss/pagew_000001_02493.html - 外務省「旅券手数料の改定」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100976346.pdf - ANA「日本発国際線航空券が合計60名様にあたる!海外旅行応援キャンペーン」
https://www.ana.co.jp/ja/jp/mycampaign/int_tkt_present/ - JAL「パスポート申請費用の引き下げに合わせた『もっと!海外へ』連携キャンペーン」
https://press.jal.co.jp/ja/release/202606/009602.html - JAL「国際線キャンペーン」
https://www.jal.co.jp/jp/ja/campaign/inter/ - JAL「キッズ55グアム割」
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/special_fare/index.html